パーソナライズド動画→ハイコンバージョン|事例紹介

動画広告

written by Parade Shimizu

視聴者を消費者にするステップとして、動画広告でいかに“エンゲージメント”を作り出すか、つまりいかに視聴者との繋がりを作り出すかという事は大きな課題です。

「パーソナライズド動画広告」は視聴者との“エンゲージメント”を作り出すとても良い手段です。

パーソナライズド動画とは?

そもそもここで使われる「パーソナライズ」という言葉は、「個人個人に向けた」という意味です。つまり視聴者一人ひとりの特性や嗜好に合わせたコンテンツです。

顧客に向けた誕生祝いの動画などの例があります。より具体的な事例を紹介します。

1. Share a Coke

2013年と2014年の夏、コカコーラ(イギリス)は“Share a Coke”キャンペーンを実施しました。これは、イギリス国内で一般的な名前をコーラボトルや缶のラベルにプリントし販売するキャンペーンで、自分や友達、家族の名前付きのコーラを買い求める大勢の消費者に楽しまれました。

このキャンペーンを数字で分析すると、
・1000以上の名前がボトルにプリントされ店舗で販売された
・50万以上の名前がプリントされたボトルがオンラインストアで販売された
・1億5000万本を超える売り上げ
・Twitterで9億9800万ものインプレッションを獲得
・#ShareaCokeハッシュタグは111,000人のユーザーに235,000回ツイートされた

シニアブランドアクティベーションマネージャーのChris Ross氏は、「世界中に普及するコカコーラのロゴを個人向けにカスタムすることで、消費者が家族や友人と幸せを共有する機会を作り出しました。このキャンペーンに対する大きな反響を実感したことは大変感動的でした。」と語っています。

2. チューリッヒ保険:自動車の事故解決までの流れをご案内


「こんにちは、〇〇様。チューリッヒへのご連絡ありがとうございます」というセリフで始まる動画は、自動車事故後の対処法を分かりやすく解説します。

上記はデモ版の動画ですが、実際は問い合わせた顧客の名前を呼びかける動画へのリンクがメールで送られました。顧客の状況や契約内容に応じて、事故解決までの流れを案内する取り組みは、日本の保険会社では初めて行われました。

文字や静止画よりも圧倒的に多い情報量を伝えることの出来る動画メディアの特性をうまく使った例です。

保険の契約書はとても長く詳細を把握していない顧客が多く、同じ内容で問い合わせをする顧客がたくさんいます。個々のケースに適した案内動画を送ることで一人一人に対応する必要がなくなるので、リソースの削減に繋がりました。

3. Cadbury Glow

イギリスの菓子・飲料メーカー「キャドバリー」がインド顧客拡大に向けて展開したキャンペーンで、チョコレートは想いがこもった贈り物であるという概念を訴求しました。世界の他の地域に比べるとインドでは、贈り物としてチョコレートを送る習慣はあまり根付いていませんでした。

視聴者のFacebookページから写真が引用され動画に組み込まれるシステムが使われました。動画へのリンクのQRコードがチョコレートの贈り物と同時に届けられ、プレゼントを受ける側が即座に自分の写真が入った動画を見ることができました。

このキャンペーンの結果、キャドバリーはプレゼントの受け手から65%のCTRを集め、33%がコンバージョンに至りました。

終わりに

再生したWeb動画に自分の名前や写真が出てきたらドキッとするのではないでしょうか。その「ドキッ」がエンゲージメント、そしてコンバージョンに繋がるのです。今後もパーソナライズド動画について、そして動画広告全体についての情報を共有していきますので、ぜひFilmart Tipsページをブックマークしてください!

References:
https://www.coca-cola.co.uk/stories/share-a-coke
https://www.zurich.co.jp/aboutus/news/release/2016/0621/
http://www.movie-times.tv/feature/7779/
http://blog.idomoo.com/cadbury-launched-two-successful-personalized-video-campaigns

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