ネイティブ動画広告最新統計に見る視聴者行動の変化
動画広告の影響力は既に十分検証されているかもしれませんが、消費者行動が刻々と変化する今、動画のエンゲージメント力を向上させる方法が定義されていると考えることは大きな間違いです。
ソーシャルメディア上のネイティブビデオの増加と有効性については、これまでによく研究されています。エンゲージメント率、リーチ、投資に対する利益の研究はすべてポジティブな結果を示しています。しかしこれまで、Web全体、特にインフィード広告がますます普及しているパブリッシャー環境でのネイティブビデオの上昇とパフォーマンスを示す研究はほとんどありませんでした。
ADYOULIKEは、2018年1月から4月まで自社プラットフォームで実行される3,000万件以上のインフィード動画の視聴を分析しました。
これまで、動画視聴者の集中力は大変低く、6秒を超える動画広告は長すぎると考えられてきました。しかしADYOULIKE調査結果によるとスマートフォンのユーザーは、6秒以上の動画広告でもクオリティが高いコンテンツを視聴することがわかりました。6秒間視聴したモバイルユーザーの72%は、引き続き22秒まで動画を視聴し続けます。モバイルやタブレットでネイティブ動画を15〜22秒視聴したユーザーは、デスクトップユーザーよりも格段に高いエンゲージメントを示します。
モバイルへの順応
2010年のある調査では、モバイルデバイスで文書を読むことは、コンピュータースクリーンに比べて不向きであることが判明しました。しかし、6年後に2016年に実施された同様の研究では異なる結果が示されました。 Nielsen Norman Groupが実施したこの調査では、モバイルデバイスでもコンピュータでも、参加者の理解度に実際の違いはないと結論付けました。長さが400ワードをわずかに上回り、読みやすいレベルであるコンテンツの場合、モバイルユーザーの理解度はコンピュータユーザーに比べて、約3%高いことがわかりました。
スマートフォンが普及した2010年から2016年の間に、私たちは小さい画面での読書に順応してきた可能性が非常に高いです。平均的な人が2010年に小さなスクリーンで読んでいた時の課題は、この生活に順応することで解決されたとも言えます。
魅力的なビデオコンテンツを作成
上記の調査結果から、具体的な動画制作戦略を編み出せます。スマートフォンやタブレット向けのる動画の場合、最初の6秒間にユーザーを引き込むインパクトを入れる必要があります。最新のデータによると、スマートフォンとタブレットのネイティブ動画コンテンツの最適な長さは15〜22秒になるはずです。
終わりに
これらの最近の調査結果からもう一つ汲み取れる課題は、マーケティング担当者はユーザー行動の変化に順応し続ける必要があるということです。今後も動画広告について新しいいトレンド等の情報を共有していきますので、ぜひFilmart Tipsページをブックマークしてください!
References:
http://www.thedrum.com/opinion/2018/06/15/native-video-study-open-web-highlights-consumer-shift