究極のポスプロアプリに進化?! DaVinci Resolve最新版

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written by Parade Shimizu

ポストプロダクションツールのDaVinci Resolveのアップデート、Resolve 15が発表されました。当初はカラーコレクションシステムとして業界に浸透したResolveは、ノンリニアエディティングソフトとしても性能を向上させ続けるだけではなく、最新のVer.15ではVFXの領域も強化されました。

Adobe製品と比較すると、Premiere、After Effects、Audition、SpeedGradeの機能が一つのアプリケーションに集約されているとも言えます。ワンクリックで編集、カラーコレクション、オーディオポストプロダクション、ビジュアルエフェクトのページに切り替えられ、ファイルの書き出しをせずに制作工程を進めることができます。

Fusionとのワークフローの統合

Fusionのビジュアルエフェクトおよびモーショングラフィックを統合し、3Dワークスペースも新たに加わりました。搭載された250種類以上のツールは、キーイング、ロトスコーピング、テキストアニメーション、トラッキング、スタビライゼーション、パーティクルなどが含まれ、世界最先端の合成ソフトウェアであるFusionの力を、DaVinci Resolve内で駆使できます。

Digital Audio Workstationとしての進化

Ver.14で追加されたFairlightオーディオページが更に強化され、Resolve 15は、レコーディング、編集、ミキシング、スイートニング、フィニッシング、マスタリングをこなす完結型のDAW(Digital Audio Workstation)としても使用できます。オーディオ処理能力は他に比較できないほど協力で、搭載されたツールも膨大です。

複数ユーザーによるコラボレーション

DaVinci Resolve 15はポストプロダクション・ワークフローを一貫してカバーするだけに、異なる工程を担当するユーザーによる並行作業を可能にしました。エディターが映像を編集している同じプロジェクトで、カラリストによるグレーディング、エフェクトアーティストのVFX制作、サウンドエディターのミキシングを同時に行う事ができます。ファイルの同期に時間を割く必要がなくなり、全クリエイターが制作に集中できます。

最後に

進化し続けるツールに加えて、特に個人ユーザーにうれしいResolveの特徴は、ほぼ全ての機能を搭載したBetaバージョンを無料で使用できる事です。試す価値は十分ありそうです。

Reference:
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/

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