基本を抑えれば初めてでも出来る!クロマキー撮影

制作

written by Parade Shimizu

実際に撮影が困難なロケーションを動画の背景にしたい場合や、グラフィック要素を多用した動画の制作の際に有効な手段がクロマキー撮影です。しかしグリーンスクリーン(もしくはブルースルクリーン)を正しく撮影しないと、合成に莫大な時間を要してしまったり、最悪の場合いくら時間を掛けて編集しても使用に耐えない映像になってしまったりします。そこで、グリーンスクリーンの撮影前に必ず知っておくべきコツを紹介します。

スクリーン

布製のグリーンスクリーンを使用する場合、シワに気をつけましょう。シワがあると強い影が出来てしまい、キーイングが困難になります。撮影前に必ずアイロンをかけ、シワを伸ばしておきましょう。

照明

クロマキー撮影での照明において最も大切な点は、スクリーンと被写体を別々に照らす事です。つまり、被写体の照明具合を変更した時にスクリーンの照明具合も変わってしまうようだと誤りです。

被写体の照明を作る際には、スクリーンに影が落ちないように注意しましょう。そのためには、柔らかい光源を使用し、出来るだけ被写体をスクリーンから離す事がポイントです。

グリーンスクリーン用の照明は強すぎないようにする事を心がけましょう。光源が強すぎるとグリーンが反射して被写体にかかってしまったり、スクリーンの明るさにムラが出来てしまい、キーイングの失敗につながります。グリーンスクリーン全体を均一に照らす事が重要です。

カメラセッティング

被写体が動く場合、速めのシャッタースピードで撮影する事でモーションブラーを軽減しましょう。映像にモーションブラーが含まれていると、キーイングした際にグリーンが残ってしまい合成のクオリティが格段に下がります。

被写体の動きを実際に撮影して、どれくらいのシャッタースピードなら綺麗にキーイング出来るのかを本番前にテストしておくべきです。

衣装

グリーンスクリーンでの撮影では、被写体にグリーン系の服を着せるのは禁物です。キーイングの際に背景と一緒に服も消えてしまいます。黒や赤系など、緑から遠い色の服を選ぶのがベストです。また、メガネや時計など、グリーンスクリーンを反射しやすいアクセサリーも避けるべきです。

References:
https://filmora.wondershare.com/video-editing-tips/how-to-shoot-a-green-screen-video.htmlhttp://videocrews.blogspot.jp/2012/07/green-screen-lighting.htmlhttps://digitalsynopsis.com/design/movies-before-after-green-screen-cgi/

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