必ず知っておきたいカラーコレクションの基礎

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written by Parade Shimizu

映像のカラーコレクションやカラーグレーディングは、インスタグラムのフィルターをかけるように単純にはいきません。色補正の工程は長く、時にストレスのたまる作業であり、カラーセオリーについての知識と辛抱強さを要します。

しかし初心者が犯しがちな失敗を事前に知っておく事で、カラーコレクションを正しい軌道に乗せられます。一般的な失敗例をチュートリアルビデオから引用して紹介します。

元の映像自体のクオリティが低い

どんなに時間を費やしてカラーコレクションを行なっても、正しく露出されていない映像やピントが合っていない映像を救う事は不可能です。正しく撮影する事はポストプロダクションに進む前の必須条件です。

加えて、logなどのコントラストが浅い設定で撮影すればカラーコレクションで見た目を操作出来る幅が広がります。

カラーセオリーを無視する

色の組み合わせには相性の良し悪しがあるので、基本的なカラーセオリーを学んでおく必要があります。チュートリアルで挙げられている例では、一般的な肌の色(オレンジ)はマゼンタと相性が悪くティールブルーとは相性が良いので、ミッドトーンにオレンジを加える場合は、シャドウをティールブルーに振る事を勧めています。

やり過ぎる

カラーセオリーに準じたグレーディングでも、極端にやり過ぎてしまうと映像が台無しになります。まずは映像を自然に見せる事を終着点としてグレーディングを行うのが賢明です。

正しく補正しない

カラーコレクションとは色を正す事です。例えば撮影した映像のホワイトバランスが誤った設定であれば、まず始めに正しい色温度に修正する必要があります。カラーグレーディングは正しくなった色に”味”を加える工程なので、その順番を守って作業する必要があります。

ショット間の色がばらばら

同じシーンの中の全てのショットの見た目を統一しないと全体の雰囲気を壊してしまいます。同じ場所で、同じ時間に撮影された映像は全て色や明るさを合わせましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=kQPTk1aG1Lg
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/color-workflows.html

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