Canonシネマカメラ最新フラッグシップ機|EOS C700 FF
新開発のフルサイズセンサーを搭載
Canon EOS 5D Mark IVやSonyのαシリーズ等、フルサイズセンサーを搭載した一眼レフやミラーレスカメラでの動画撮影が広まる中、Canonシネマカメラで初めてフルサイズセンサーを取り入れた「EOS C700 FF」が発表されました。
C700 FFは、2017年7月に発売されたC700に新開発のセンサーを搭載した最新モデルです。センサーのサイズは38.1×20.1mmにアップし、寸法だけを見ればArriやRED社製のシネマカメラにも匹敵するスペックになります。
高解像度の撮影フォーマット
オーバーサンプリングによって4K / 60fps映像をXF-AVCかApple ProRes形式で本体内に記録します。これにより、よりシャープで高い加工可能性を持った映像データの生成が実現します。
また、最速フレームレートの168fpsでの撮影は、通常の速度の約5倍のスローモーション再生を可能にし、映像表現の幅を格段に向上します。
外部レコーダー(Codex CDX-36150)を使用すれば、最大5952×3140ピクセル、60fpsのRAWデータ記録が可能になります。
豊富なガンマ・色情報を取得可能
EOS C700 FFは最大15ストップの広いダイナミックレンジを持ちます。更にCanon Logカーブも引き続き使用出来るのでハイライトとシャドウの階調の描写に優れ、カラーコレクションによる豊かな映像表現を可能にします。
優れたオートフォーカス機能
常に被写体を認識しピントを合わせ続けるContinuous AFや、顔認識AFもC700 FFに引き継がれ、デュアルピクセル CMOS AFとのコンビネーションでカメラオペレーター単独での撮影で大きな助けになります。また、デュアルピクセルフォーカスガイド機能によりピント合わせの正確性を向上します。
内蔵NDフィルター
2ストップから10ストップの5段階のNDフィルターが内蔵されており、機材セッティングの時間短縮に繋がります。コーポレートフィルムやドキュメンタリーの撮影など、状況に素早く反応し撮影する事が要求される現場では大変役に立ちます。
終わりに
EOS C700 FFの発売予定は2018年7月中旬、アメリカマーケットでの価格は $33,000(約350万円)と発表されています。シネマカメラのトップであるArriやREDの製品のライバルとなり得るのでしょうか。撮影実例が楽しみです。
References:
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2018-03/pr-eosc700ff.html
https://www.usa.canon.com/internet/portal/us/home/explore/cinema-eos-c700-series
https://nofilmschool.com/2018/03/canon-full-frame-c700-ff-cinema-camera-mirrorless
http://cweb.canon.jp/cinema-eos/special/canon-log-3/index.html