動画広告の様々なリリース手法4選
2017年人気だった動画広告はどのようにリリースされたか
近年多くの動画広告がリリースされるなかで、再生回数の多い動画がニュースメディアなどで取り上げられることも増えました。しかし、意外と注目されていないのが「どのような形式でリリースされたか」という点です。動画自体よりも、その周辺の仕組みに注目することで、どのような企画が宣伝効果に繋がるのか見えてくるのではないでしょうか。今回は、2017年に話題となった動画がどのような形でリリースされたのかを調査しました。
1. LPと同時リリースタイプ
しっかりと作り込んだLPとともにリリースされたタイプです。
パピコ 『お風呂上がりにパピコを食べる歌』岡崎体育 Music Video
「MUSIC VIDEO」で一世を風靡した岡崎体育さんを起用した動画です。動画もしっかり作り込まれていますが、LPでも各地の温泉旅館と提携した「お風呂上がりにパピコ」体験の紹介を行うなどWebと動画を連携させた企画として仕上がっています。
さけるグミVSなが~いさけるグミ
シュールな展開で200万再生近くの人気となった「さけるグミ」のWebドラマ動画。こちらも、TVドラマの公式サイトばりの凝ったLPが用意されています。このバカバカしくも目が離せない「練り込まれたドラマ」が肝となっているのではないでしょうか。
2. 公式ブログで告知タイプ
JKのLINEあるある
「過去のトークを見返しているときにLINEが届いて、即既読。」など、リアルなあるあるネタが人気となり、260万回以上再生されたこの動画。リリースはLINEの公式ブログでした。LPなどの「仕掛け」がないにも関わらずバズを巻き起こした背景には、企画自体の面白さもさることながら、公式ブログがユーザーとのコミュニケーションの場として機能していることが見えてきます。LINEの公式Blogでは、このほかにもLINEを使って告白する少女の気持ちを描いた「【告白ムービー】好きなんて、言えるわけない。」も公開しており、こちらも114万回再生と大きな反響を呼んでいます。
3. オウンドメディアタイプ
毎週金曜日に、新垣結衣さんがこちらに話しかけてくれるような構図の動画がアップされるということで、多くの熱狂的なファンを生み出しました。こちらが掲載されていたのはトヨタ公式のYoutubeとFacebook。オウンドメディアをうまく使いこなし、ユーザーとコミュニケーションが行われている例といえるのではないでしょうか。
4. Twitterに投稿タイプ
1本満足バー 草彅剛弾き語り
こちらはTwitterで動画を公開した事例です。「インスタントアンロックカード」という機能を利用し、ユーザーがツイートすることで動画の続きがみられる仕組みです。弾き語りの冒頭をチョイ見せし続きをアンロックするという構成はシンプルですが、SMAP解散後にネットでの草彅剛さんらの映像が解禁されたこともあり人気の施策となりました。「1本満足バー」公式アカウントはFacebookアカウント、Youtubeアカウントも開設されており、相互にコンテンツを共有しながら、盛り上がりを作っています。
まとめ
いかがでしょうか。いずれの施策においても、それぞれメディアの特性を活かした作りになっており、動画広告に正解はないということが伺えます。また、各社ともメディアを通じたユーザーとのコミュニケーションが活発であり、その下地の上に大きな話題となる作品があるということも言えそうです。
※文中の再生回数は、すべて記事公開時点のものです。